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petit à petit – 2 「 毎日の楽しみ Boulangerie ブーランジェリー 」



2020年秋にアーティストの夫とともに活動拠点をフランスに移したakari. 異文化での暮らしは日々奮闘と発見の繰り返し。ましてやコロナ禍により厳しく制限された生活の中。Journal From The City of Parisでは、akariが見出す日々の暮らしを綴るエッセイ “petit à petit”(プティ・タ・プティ)をお届けします。

 

akari

国内・海外にてインスタレーションやアート空間をプロデュースする他、様々な企業のブランドイメージアップや販売促進のディレクションを手掛ける。 「コミュニケーションをデザインする」をテーマに、企業パーティやイベントを企画。人が集う場、会話・対話する場をプロデュース。 2012年よりダンボールで作るパーティ空間「PAPER PARTY」をデザインし、新たな紙の可能性を発信。2015年には自身のライフスタイルブランド「by akari」を立ち上げる。近年は、ニュージーランド大使館やイタリア文化会館主催のパーティー空間プロデュース、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)での講演や台湾のマリオットグループホテル“Renaissance Taipei Shihlin Hotel”のアートワークを手掛けるなど、インターナショナルに活動中。2020年渡仏。




 


episode 2 「毎日の楽しみ Boulangerie ブーランジェリー」

渡仏直後のパリは生活必需品以外のお店は全てクローズ。

カフェのテラスの椅子が店内に積み上げられている様子はとても切なかった。 2年前からは想像もつかない静かなパリ。

友人達は皆、ため息をついて、「これでもまだ第1回目のConfinement コンフィヌモンよりマシ、あれは本当にクレイジーだった。」と口々に言っていた。

第2回目のロックダウンは、Attestation de déplacement dérogatoire移動証明書(外出許可証)があれば、1キロ以内の移動は可能だった。


テラスの椅子が店内に積み上げられている様子。パリの町中でこの光景が見られる。初めて目にした時はとても悲しい気持ちになった。5月19日より多くの店舗が再開し、カフェやレストランはテラスのみ営業が再開しました。

なんだか寂しそうにも見えるエッフェル塔

とても静かなパリの街

観光客のいない凱旋門

シャンゼリゼ通りもガランとしている

セーヌ川沿いやポンヌフ橋を歩く人もまばらだった

当時のAttestation de déplacement dérogatoire 移動証明書(外出許可証)

よくこんな時に来たね、と言われながらも、私たちの楽しみはいっぱいあった。

そう、Boulangerie。

大好きなバゲットとクロワッサンを毎日食べられるだけでも十分幸せだった。

有難いことに私たちのアパルトマンの近くには美味しいBoulangerieがあり、毎日のように通った。


到着直後の朝食。最初の頃は朝食が楽しすぎて、毎朝豪華な朝食を作っていた。

一番のお気に入りは、Mamiche。

ここのバゲットとクロワッサンは最高に美味しい。この美味しさでバゲットが1€をきるなんて、本当に信じられない。

今こうして書いているだけでも、クロワッサンの食感とバターの香りが口の中に広がっておなかがすいてくる。

やはりパリジャンも正直。 Mamicheの店の前にはオープンからクローズまで毎日長蛇の列。 いったい1日の売り上げはどのくらいだろう、などといつも並びながら考えてしまう。

素晴らしいのは味だけではなく、若くて元気で感じの良いスタッフの多さ。だから回転も早くて並ぶのも苦にならない。朝早く買いに行っても最高の笑顔でBon journée!と言ってくれるとなんだか嬉しくなる。



ある日の朝食。

サッと紙に包んで渡してくれる。

BEIGNET も人気。甘いけど時々食べたくなる。


BABKAは見た目のイメージとは違うお味で私にはかなり甘いパン。そして重量がすごく重い。

そして、日本でもパリの人にも大人気のDU PAIN ET DES IDÉES。

初めて訪れたのが渡仏10日後だったので、とても感じの良い日本人のスタッフの方と少しお話しもして、なんだか嬉しかったのを覚えている。

お気に入りはこちらのパン。PAIN DES AMIS。ここでしか食べられないガリガリとした表面と中のしっとり感。

少しオーブンで焼くとスモーキーな香りがたまらない。


左がPAIN DES AMIS。朝、これを食べながらパンがあれば生きていけると話した記憶がある。

ある日の朝食

そして、この紙袋。上品な水色にゴールドのロゴ、紙の質感。パンを受け取って帰るまでの気分がとても心地いい。こんな小さなことも私にとっては日常の喜びだった。


質感の良い淡いブルーの紙袋。なんだか幸せな気分にしてくれる。

そのままバターをつけて食べても、小さくカットしてチーズフォンデュのパンにしても美味しい。


ある日の朝食


ある日の朝食。洋ナシと。

もちろん他にもアパルトマン周辺にはたくさんのBoulangerieがあり、このお店はPain au chocolat パン・オ・ショコラが美味しいとか、Pain aux raisins パン・オ・レザンだけが美味しいとか(ごめんなさい)、そうしてお気に入りを見つけるのは楽しい。

Marais マレ地区では日本の食パンのお店CARRÉ PAIN DE MIEが人気です。ふわふわモチモチの食感と北海道小麦が人気の理由かな。友人宅に招かれたクリスマスディナーでは薄くスライスしてカリッと焼かたれた食パンにフォアグラをのせていただきました。みんなパリの人は新しくて美味しいものに本当に敏感。


食パンの存在がフォワグラに完全に負けて、後ろにちらっと映っています笑

一つ知ったこと。

パリではベーグルはあまり食べられていないこと。無性にベーグルが食べたくてやっと見つけたのはスーパーのMONOPRIX。普通のベーグルだけど、たっぷりのクリームチーズを挟んだらなかなか美味しかった。




Boulangerieで働く人たちは毎日朝早くから本当に大変だと思うけれど、こんなConfinement ロックダウンの間にも幸せなパンをいつもありがとうと感謝。

また新しいお気に入りのBoulangerie発掘もしてみたい。





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