6月15日(土)よりチグニッタでは東京で活動する美術家、ミノリの個展「むすんで、ひらいて、ゆらめいて」を開催します。
東京藝術大学在学中から「点と線」という概念をテーマに作品を発表し続けるミノリ。幾重にも重なる線は、「層」になることで姿形が立ち現れます。カーテンや窓ごしにあるような姿形は心象風景のようでもあり、誰かの世界を覗き見ているようです。
FACE展やART TAIPEIなどで活躍するミノリの大阪での個展はこのスタイルを確立してから初となります。 オープニング、6月15日(土)15時からはギャラリートークを開催します。 ミノリの制作、作品への姿勢や考え方を聞いていきます。 ぜひ、美術家ミノリを知って展示をご覧ください。
<展覧会概要>
ミノリ個展「むすんで、ひらいて、ゆらめいて」
会場: チグニッタスペース (大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1F奥)
期間:6月15日(土)~6月23日(日)
時間:13:00~19:00 入場無料、予約不要、会期中無休
ギャラリートーク:6月15日(土)15時より
artist statement
『 点はどこにでも存在する。
それらはときどき、近づいたり、重なったり、
つながったり、遠くへ行ったりして、
子どもの遊びのようにあらゆる線を引いていく。
点から生まれたその線は、ある時、言葉になり、境になり、
小さな物語を紡ぐこともある。
いつのまにか、何でもなかった場所が誰かの場所になっていたり、
誰かの場所だったところが何でもない場所になっていたりするような、
日々、止め処なくゆれる世界で、点と点を結んだり、解いたりしながら、
何かが立ち現れるまで、私は注意深く対話する。』
私は「点と線」という概念を制作の中に取り入れ、
線を引くという行為そのものの二面性や、
その結果がもたらす様々な事象を表現しようと試みている。
線は何かと何かを区別し整理するものであり、分断するものであると同時に、
点と点を繋ぐものであり、形を構成するものである。
線は様々な事象に対してなんらかの因果関係をもたらす要素となり、
それらは時の流れと共に物語を紡いでいく。
ゆらゆらと張り巡らされた糸が世界中を紡いでいるような、
そしてそれが切断されたりピンと張り詰めたり撓んだりしながら
構成されている空間・事象が、
私たちの生きる日常の中で確かに息づいている。
それらが紡ぐ物語はいつしかキャンバスの枠を超え、
一つ一つの点が線となって結びついてゆく。
●プロフィール
ミノリ
奈良生まれ
2016 大阪芸術大学 デザイン学科 VAコース 中退
2020 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
現在は東京を拠点に活動。
主な活動履歴
2023 個展『あなたのいる地点』(GALERIE OVO/台北)
2023 ART TAIPEI(台北世界貿易中心/台北)
2023 ART FORMOSA(eslite hotel/台北)
2023 個展『空という言葉を忘れて空を見ることができますか?』 (biscuit gallery/東京)
2022 個展『&』 (Hidari Zingaro/東京)
2022 ART TAIPEI(台北世界貿易中心/台北)
2022 GEISAI#21 大谷工作室賞/ob賞/村田森賞 審査員賞トリプル受賞
2021 FACE展2021 入選
2021 個展『リトル・ヴォイス』(biscuit gallery/東京)
Instagram: https://www.instagram.com/minori_360/
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