
細野晴臣との交流から始まった「はっぴいえんど」のドキュメントなど、60年代末から70年代初頭の東京のカルチャーシーンを撮影しつづけた写真家、野上眞宏が、1978年にワシントンD.C.近郊で撮影したアメリカン・テイストの色彩あふれる写真展を開催します。
野上眞宏写真展「1978 アメリカーナの探究」
開催期間:2023.02.11sat.-26sun. 大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1F奥 13:00-19:00 月曜定休 お問合せ:hello@chignitta.com ●オープニングレセプション、ギャラリートーク 2月11日(土)15:00〜 入場無料、予約不要

《Study of Americana》は、撮影当時31歳だった野上眞宏による「アメリカらしさの視覚的探求」だった。1974年に単身渡米した野上が、1978年にワシントンD.C.近郊で撮影したこのシリーズの撮影地は、ワシントン市街をはさんで南はヴァージニア州のアーリントンまで、北はメリーランド州バルチモアまで、国道沿いの一帯に及んだ。この地域の凡庸さのなかにある魅力に気づいた野上は、時代から取り残されたような、それでいてアメリカン・テイストのパワフルな色彩やデザインにあふれる光景を丹念に記録した。洋品店や理髪店、アールデコ調建築の映画館、誰もが車で立ち寄るスーパー、ガソリン・スタンド、ダイナー、看板やパーキングメーター。本展では撮影から45年を経て1冊の写真集にまとめられた《Study of Americana》から、40点近くを展示予定。

野上眞宏
1947年、東京生まれ。1970年、立教大学社会学部卒業。鋤田正義事務所でアシスタントをつとめた後、1972年からフリーランスの写真家。細野晴臣との交流から始まった「はっぴいえんど」のドキュメントなど、60年代末から70年代初頭の東京のカルチャーシーンを撮影。1974年に渡米、ロサンジェルスに移住。東海岸に移り、ワシントンD.C.、ヴァージニア州アーリントンに転居の後、1978年末以降はニューヨークを拠点に活動。2015年に帰国。これまでに数多くの個展、写真集で作品を発表している。

