チグニッタスペースでは3月17日よりフィルムカメラで多重露光の作品を制作し続ける写真家ゴトウヨシタカの写真集「Mission」(233PRESS) の出版に合わせた写真展を開催します。
京都産業大学経営学部卒。フリーランス写真家。
2018年より写真事務所ジャムアーツを設立。FM802/FM COCOLOによるdigmeout登録アーティスト。2008年にロシアを起源とするLomography(ロモグラフィー)社製のフィルムカメラに出会い、それまで使っていたデジタル一眼レフカメラを封印。
既成概念に捉われず、撮影を楽しむ世界中のロモグラフィーユーザーに触発され多重露光に没頭。CGやSF映画の様な世界を多重露光やクロスプロセス現像といったアナログの手法で作品制作を行う。それらの作品は時に幻想的で時にクレイジーな作品として様々なコンペで評価を受ける。作品発表は国内各地で個展を開催し、また国内外のアートフェアにも出展。
作品は各種広告、書籍の装幀、音楽ジャケット、企業カレンダーなどのアートワークに採用される。そしてフィルムカメラによるワークショップの講師を各種学校などで勤める。またトークイベントのゲスト出演などの活動も国内外で行う。2018年写真集「Inception」(バッファロープレス)、2019年写真集「X-ing」(233PRESS)、2023年「Mission」(233PRESS)出版。
Lomographyのフィルムカメラを駆使し、複数の被写体を撮影時にフィルム上で重ねる多重露光を得意とし10年以上の経験を積んできたゴトウヨシタカ。その多くはレンズを上下や左右にマスキングをしたり、撮影済みのフィルムを再びカメラに装着しもう一度始めから撮り直すと言ったトリッキーな技法を用いて制作しています。
多重露光と言えば偶然性の産物というイメージがありますが、彼の作品はそればかりではありません。彼は映画監督クリストファー・ノーラン氏の作品に多大な影響を受け、その映画の世界観を多重露光で表現したいと言う想いがあります。ノーラン氏の作品は時間軸や空間が複雑に交錯したものが多く。彼の撮影方法も国をもまたぐ空間の移動や、フィルムの巻き戻しによる時間軸の交錯も行います。さらにはノーラン氏の世界観を確実に表現するために綿密な撮影計画を立てる。これが彼の「Mission」です。そんなゴトウヨシタカの作品を納めた写真集「Mission」の中から選りすぐった作品と過去の傑作を展示販売します。
期間中、作家は全日程で在廊を予定。彼の作品に対する想いや稀な撮影技法などの話を直接聞きながら、彼の作品世界をお楽しみください。出版されたばかりの作品集も会場で販売します。
会場までのアクセス:
御堂筋線・四ツ橋線 本町駅28番出口から北に徒歩5分、四ツ橋線 肥後橋駅7番出口から南に徒歩5分
新型コロナウィルス感染対策に関するお願い:
・発熱、体調不良の方のご来場はご遠慮ください。
・皆様に安心してご来場頂けるようスタッフの指示にご協力をお願いします。
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